
こんな感じで弦交換しないといけないのはわかっているけど、難しそうでいまいち踏み切れない
そこの貴方に向けて弦交換の解説をしていきます!
楽器屋さんにも弦交換サービスがあったりして初めてだと少し手を付けづらいアコギの弦交換。
かくいう僕も最初は弦交換するのが億劫だったんですよね。半年くらいで初めて弦交換をしたんですが、知識不足なうえ慣れてないので失敗しました。
弦交換はアコギを弾いている以上必ずやることなので、早めに慣れておいた方がいいんですよ。
なのでこの記事を見て弦交換をする一歩に使ってください。それに弦交換はやり方がわかれば意外と簡単にできちゃうものです!
さっそく解説していくので、サクッと覚えていきましょう。
弦交換のついでにアコギをピカピカにしよう!
失敗しない!アコギの弦交換の始め方
先ほども言いましたが、手順をしっかりと把握しておけば弦交換は簡単にできちゃうものです。
1つずつ順番に解説していくので、わからないことがあったら何度か読み返して、弦交換を失敗しないように手順を覚えていきましょう!
まずは用意するもの
必要な物
ニッパー(必須)
ギタークロス(必須)
弦(必須)
あると便利な物
小さい小物入れ
道具については以下の2つの記事を見ればバッチリです。
ゴミ袋
コンビニやスーパーでも貰うちっちゃな袋でオッケーです。
弦交換の際は外した弦など意外とごみが出るので、手元に用意しておくとかなり作業がはかどります。
小物入れ
外したブリッジピンを入れておくためのものですね。
弦交換に集中していたり、その場を少し離れたりしているとついなくしちゃうことがたまにあります。
探せば見つかるところにあることがほとんどなのですが、単純に疲れますよね。
なのでそうならないよう用意しておくと良きですね。
弦交換に取り掛かろう
必要な物を揃えたらさっそく弦を交換していきましょう!
手順は4つです。
step1 | 弦を外す |
step2 | お手入れ |
step3 | 弦を張る |
step4 | チューニング |
step1 まずはアコギに張っている弦を外そう
一番最初にアコギに張ってある弦を外していきます。
- ペグワインダーで限界まで弦を緩めてヘッドから弦を外しましょう!(弦を切らずに外すことで、ゴミの数を減らせるので作業が楽になります。どうしてもうまく弦が外れない時は切っても大丈夫です。)
- そしてヘッドから弦が外れたら、アコギのサウンドホール(真ん中の穴の部分)に手を入れてブリッジピンを押し上げて外していきましょう。ブリッジピンは結構固く留まっているので、押し上げる時はギタークロスなどを使うと指が痛くなりにくいですね。
注意ポイント
エレアコの方はサウンドホールの中に配線などされているのでなるべく動かさないように優しく手を入れましょうね。
僕が初めてエレアコの中に手を入れたときは配線があるのを知らなくて結構がっつり動かしてしまって外れかけたこともあるので、思っているより優しく動かしましょう。
それとブリッジピンを外すためのアイテムを使って、サドル側から外すすことも出来ます。
ワインダーについていることもありますので、先ほどの方法で外しにくいと感じた人は試してみるといいでしょう。
ですが間違ってもニッパーで外すのはダメですよ!ピンに傷が入って、最悪ピンが割れて張っていた弦がはじけ飛ぶなんてことも無きにしも非なので。
ブリッジピンにも結構な力がかかっていて小さな傷が故障の原因になるので、優しく傷が入らないように扱いたいですね。
step2 アコギのお手入れ
ブリッジピンを無事に外すことが出来れば弦を取ったアコギの完成のはず。
このタイミングで普段弦が張られていて触れなかった部分を綺麗に拭いていくといいですね。
弦交換は早くても1ヵ月くらい間が空きますからね。その間に溜った汚れを取って綺麗にしましょう。
アコギ本体の汚れも音の良さに関わって来るのなるべくピカピカにしておきたいですね!
アコギのお手入れに必要な物や手順は後半で解説しますので今は割愛しますね。
step3 新しい弦を張っていく!
さて、アコギがきれいになったところで弦を張っていきましょう。
ココが一番重要なところですね。
文字で弦の巻き方などを説明するのは少し難しいので、とても参考になる動画を紹介します。
この2つのどちらかやりやすい方で弦を張っていきましょう。
動画の通りにすれば基本的に上手くいきますが、気を付けることがいくつかあります。
それは、ポールエンドの向きと弦の巻く方向です。
弦を張る時のポールエンドの向きはブリッジピンの溝にそって入れる
ポールエンドとは
弦の一番下についている円状の部分
ポールエンドとはブリッジピンの溝に対して円の部分が縦にするのが正しい向きです。
穴が開いてる方が横ですね。なのでブリッジピンの溝にポールエンドを付けたとき横から見ると穴が開いてると正しい向きになってます。
そして弦を入れる時はポールエンドをブリッジピンの下側にして引っ張りながら入れていきましょう。
この時にポールエンドの上の少しネジネジしてる部分が終わったあたりを少し曲げておくとやりやすいです。
弦をまく方向はチューニングの際に音を上げる時の方向と一緒
次に弦をまく方向ですね。低音弦側(654)はペグを奥に巻いて、高音弦側(123)はペグを手前に巻いていきます。
弦を張ってる状態で弦をしめる時の回し方を覚えておくと、スムーズにできると思います。
あとは弦は手前から張っていきましょう。低音弦なら6弦から高音弦側なら1弦から
そうすると弦を張る時に他の弦に当たらなくて済むので作業しやすいです。
step4 ここで最後、チューニングをしっかりしよう
弦を張り終わったらチューニングをして終了です。
その際に一つだけやっておくことがあります。弦のストレッチですね。
軽く弦を引っ張って伸ばしておきましょう。新しい弦はまだ伸ばしたりすることに慣れていないので、チューニングがずれやすいです。
そこで軽く引っ張って伸ばしてあげることでチューニング安定するんですね。
これで弦交換は完了です。お疲れ様でした!
軽い注意編
そこまで、気にするようなことではないですが、僕がしてきた失敗を含めた軽い注意喚起になります。
ここまで見てくださって、無事成功したよって方は読み飛ばしてください。では
弦を張る時は最初の1巻きめが重要
弦をまくときは最初の1巻きに集中しましょう。
1巻き目で弦に折り目がつくのでそこで失敗してしまうと、やり直すのがとても難しくなります。
僕は1巻き目で失敗することが多かったんですよ、。弦に折り目がついているのでやり直すのが難しくて時間がかかったことがあったので気をつけれるといいですね。
1巻き目で失敗する原因は巻く向きを間違えた時と弦の巻きが甘い時の2つですね。
失敗しないようにゆっくり巻く方向を確認しながら、しっかり弦をひぱって巻きましょう。
1巻き目で上手く巻けるとそのあとも上手く巻いていけるんでまさに正念場ですね。
余った弦を切る時は布を持っておいた方がいい
弦を切る時に布を使うわけではないんですが、切った弦の先っちょは意外と鋭いので指に刺さったりします。というかしました。
僕は何度かやっているので、そうならないように布などで保護しながら作業してください。
よくある質問:弦交換はどれくらいの頻度ですればいいの?
目安 | ||
期間 | 普通弦なら1ヶ月から長くて2ヶ月 | コーティング弦なら3ヶ月から5ヶ月 |
音 | 新しいとよく響く | 古くなるにつれて響かなくなってくる |
色 | 新しいと明るい | 古くなると黒くなってくる |
目安はこんな感じですが、使っている弦、弾いている頻度によって差が出てきます。
なので基本的に音が悪くなってきたら変えるといいと思います。音が悪くなった弦でアコギを弾いていても楽しくないので、lこれが一番の換え時ですね。
新しい弦に変えるとびっくりするほど違いが判り、楽しくなります!
とはいえずっと弾いてると、あんまり違いが分からなくなるときもありますよね。そんな時に上の目安を参考にしてみてください。
目安はありますが、絶対というものはないので自分の感覚を信じましょう。
弦交換のついでにアコギをピカピカにしよう
次は先ほどのstep2で出てきたお手入れについて、解説していきます。
まずは揃える物
お手入れに使う物
ネックオイル(指板油)
ギタークロス2つ
フレットを磨くなら
金属磨き(オイルorクロス)
手袋
こちらも先ほど紹介した記事で解説しています。
各自揃ったらアコギを綺麗にしていこう
必要な物を揃えたらさっそくお手入れしていきましょう。
かかる時間的にはフレット磨きをしない場合は10分、した場合は30~40分くらいだと思います。
step1 | まずは軽くからぶき |
step2 | ポリッシュでボディ、ネック、ヘッドをふく |
step3 | フレット磨くならこのタイミングで磨こう |
step4 | 最後に指板オイルで指板に潤いを与えよう |
最初は乾拭きから始めよう
まずはいつもの練習終わりの時のようにアコギを軽くふいていきましょう。最初に何もつけてないクロスで軽い汚れを取っておくことで、ポリッシュを使ったときに古い汚れが取りやすくなります。
それとポリッシュを付けると汚れが沢山クロスにつくので軽く取れるところは取っておかないと沢山汚れがついて綺麗にしにくくなります。
ポリッシュを使って指板以外を綺麗にする
ある程度全体をからぶきしたら、ポリッシュを使っていきましょう。
ポリッシュはアコギに直接かけるのではなく、クロスにかけて馴染ませて拭きましょう。
この時に着けるポリッシュは少なめで大丈夫です。余りつけるとベタベタになってしまうので、大体アコギをふいたときに触っても水気を感じないくらいが適量です。
拭く場所はボディ全体、ネック裏、ヘッドですね。基本的に塗装が施されている部分をふいていく感じです。
あと拭くときはゴシゴシせずに優しくふきましょう。あんまり強く擦ると傷が入ったり塗装が取れます。
フレットを磨こう
僕的には指板オイルを塗る前にフレットを磨くことをオススメします!
なぜならフレットを磨く際に出た汚れが指板についてしまうと指板を綺麗にしないといけないからですね。先に指板を綺麗にしてると二度手間でめんどくさいです!
フレットって磨かないといけないの?
とお考えのそこの貴方!フレットは磨いた方がいいですね。
アコギを弾いていくとフレットが指の油で錆びたり、削れたりしてので演奏性が落ち、音質も悪くなっていくからですね。
僕的には半年に一回くらいのペースで磨くといいかなと思います。
なのでアコギを買って半年たってない人は飛ばして次に行きましょう!
作業する場合はフレット磨きがあると楽に作業できますね。
ない場合は指板にマスキングテープを張ることで代用できるので大丈夫です。ただテープの粘着力が高いとあまりよくないので、モノによっては2、3回どこかで張り付けて粘着力を落としてから張りましょう。
上記の物がなくて、指板を保護するものが用意できてない時はフレットを磨くのをやめましょう!フレットを磨くときに出る汚れが付くと指板が痛みますので
それでは指板が保護出来たら、フレットを磨いていきます。
金属磨き用のクロスかオイルを用意していると思いますが、クロスを使う場合はそのまま磨いていきましょう。
オイルを使う場合は柔らかい布やクロスにオイルを塗って磨いていきます。
その際に手が汚れるので、手袋をして作業をしましょう。
磨きを割った後は乾いたクロスでサッと乾拭きをしておくといいですね!
指板を綺麗にしましょう
いよいよ最後は指板のお手入れですね。とりあえず埃などを取るためにまずは乾拭きをしましょう。
そこからはポリッシュで拭くときと同じように。オイルをクロスに着けて指板を拭いていきましょう。こちらもほんの数滴で大丈夫ですね。
拭いた時に指板の色が少し濃くなればオッケーです。オイルもポリッシュも多いなと思ったら何もついてないクロスで拭き取るといいですよ!
ここまででやるとアコギがピカピカになっていると思います。
ここからは普段のお手入れを少し。
弦交換の時以外も普段の練習の練習の時もアコギは綺麗にしておこう
アコギを弾き終わった後、アコギをあまり弾いてない時でも1週間に1回はアコギを軽くでいいので、拭くようにしておきましょう。
この時はクロスで乾拭きするだけでオッケーです。少し手間ですがこれをするだけでかなり変わります。具体的に言うと
1. 弦のもち
2. お手入れのしやすさ
が段違いです。
演奏後に弦をふくだけで持ちが1,5倍変わる
皆さん演奏後にクロスで弦をふいてますか?
拭かずにそのままスタンドにおいてる方はぜひ今から拭きましょう。
弦を拭いた時はは拭かない時に比べて、体感1,5~2倍くらい弦の持ちが変わります。これは弾いてる時間数と弦によって変わるので絶対という事は言えませんが、確実に長持ちはします。
なんで弦を拭くと長持ちするのかというと、指で触った時に弦につく油分を拭くことで弦の酸化が少し抑えられて錆びにくくなるんですね。
拭くといっても、乾いたクロスで弦を拭くだけですけどね。時間にして10秒くらいの事でしょうか
弦の寿命が伸びると弦交換にかかる時間もお金浮くのでとても良いことですよね。簡単にできてコスパいい行動なので、めんどくさがらず拭きましょう!
弦交換の時にお手入れを早く終わらせるために普段から軽くアコギをふこう
先ほどは弦を拭くと弦の寿命が伸びてコスパ良くなりますよと言いましたが、ついでにアコギ本体も拭きましょう!
普段は気にならないかもしれませんが、アコギは結構汚れていることが多いです。埃が溜ったりしてるんですよね。
アコギをあまり弾かない人はもちろんアコギを毎日弾いてる人も変わらず汚れています。
僕もアコギは毎日弾きますが、例にもれず汚れています。特にヘッド付近など埃が溜ってたりしますね。
ここのまま汚れたままにしておくと、弦交換で綺麗にするときにその分の溜った汚れを落とさないといけないので、時間がかかりますし、汚れも取りづらくなります。
そうなるとクロスに汚れが付きすぎ洗ったりする手間も増えて余計に時間がかかっちゃいます。
そうなると結構めんどくさいんですよね、、、というかそもそも弦交換が結構めんどくさいと思っているので、、、そんな弦交換を早く終わらせるために普段からアコギは拭きましょう。
これも弦と一緒で乾いたクロスでサッと拭くだけでいいので、とてもすぐに終わります。頻繁に触る人は演奏後に弦と一緒に吹けばいいですし、そうでない方でも最低1週間に一回は拭いておきましょう。
ちなみに埃が溜ったり汚れがたまるとアコギの鳴りが悪くなっちゃったりもします。これはかなりお手入れしていない時のことですが、そこまでじゃなくてもなるべく汚れていない方がいい音が鳴りますよね。
なのでアコギを楽しむためにも弦と本体は拭いておきましょうね。
これで捕捉も終わりです。ここまで読んでくださった方はきっと弦交換についての知識はバッチリだと思います。
なのであとは実践あるのみですね。最初は少し戸惑うかもしれませんが手順を覚えていればすぐ上手くなりますし、この記事に書いてある通りにすれば大きな失敗はしないはず。
では新しい弦とお手入れされたアコギで快適なギターライフをお送りください。
今回も見ていただきありがとうございました!