今回の記事は「美しいタルトの教科書"TARTE"」と言う本のレビュー記事になります。
初めにこの本を読んだ感想を一言でいうと、題名の教科書の通りタルトの知識がわかりやすくしっかりと書かれている本です。タルトを作りたい人に読んで欲しい一冊になっていますね。
本文では、もう少し詳しく本の内容を深掘りしていき、実際に読んでみて僕がお勧めしたポイントや参考にする際の注意点などを解説していきます。
美しいタルトの教科書ってどんな本なの?
先ほども言いましたがこの本は”教科書のようにタルトの基本が学べる本”です。
教科書と言えば良いイメージを持つ人も悪いイメージを持つ人もいるかもしれませんが、この本に限っては図解付きで、専門用語も解説付きでしっかりとされているので、誰が読んでもわかりやすいとという、いい意味での教科書ですね。
この本では色々な種類のタルト生地、クリームとそれらを使ったレシピ、タルトを作るのに使う道具や技術の説明といった4つの章によって分けられています。
もともとはパリで料理教室をしているパティシエの方が書いている本なので、タルトのレシピはもちろん道具の使い方一つとってもしっかり解説されているので、とても参考になりますね。
どんな人向け?
これからタルトを作りたい人やまだうまくタルトが作れない人向けだと思います。
この本ではタルト生地やクリームといった基本からわかりやすく説明があるので、タルトに関しての知識があまりない方でもこの本を読めば作ることができます。そして美味しく作るためのコツやなぜ失敗するのかのQ&Aなども紹介されているので、まだタルトがうまく作れないと言う方にも役に立ちます。
実際に僕が読んでみて思ったのが、ネットで見つかる基本的な知識+αで少し深い知識がまとめて書かれているので、タルト作りで分からなくなったらとりあえずこの本を読むのが、一番早く解決するなと言う事ですね。まとめて書かれているので、ネットで調べるよりも早く物事が解決します。
意外と一つ一つネットで検索して調べるのってめんどくさいですしね。
そう言った意味でも、まだいろいろ分からない事が出てくるいわゆるタルト作り初心者にオススメの本です。
美しいタルトの教科書のオススメポイントは?
僕がこの美しいタルトの教科書を読んで特に参考になったところを紹介していきます。僕自身まだタルトに関しての知識が少なく作った回数も少ないので、初心者目線になってしまうので、ご注意ください。
タルトの基本的な知識がしっかり学べる
生地やクリームなどタルトを作るための説明や作り方が詳しく書かれてるのが、この本のいいところの一つですね。
例えばタルト生地の作り方などはネットでも見かけますよね。ですがネットで見かけるのはパートシュクレなどタルトでよく使われている物が多いはずです。
ですが、この本ではそういったネットで見かけるような情報はもちろん、ネットでは見かけないような物までしっかりと書かれているので、よりたくさんの知識が得られます。
僕もこの本を読む前はネットで調べてタルトを作っていたのである程度知識はあったつもりだったんですが、この本を読んで「へぇ〜こんなタルトもあるのか」など新しい情報がどんどん出てきました。
基本的な事が深くまとめて書かれているので、自分でタルトをアレンジして作る時にもきっと役に立ちますね。
最初に覚えた基本的な知識を使ったレシピがあるので作りながらさらに覚えられる
本書では先ほど説明したタルトの基本的な知識とそれらを使ったレシピも紹介されています。
基本的な知識を覚えただけでは最初から自分でレシピを考えてタルト作るのは難しいですよね?ですが覚えた知識を使ったレシピが載っているのでそのまま覚えたことを生かしてタルトが作れます。
そうできることで、より深く理解する事ができます。知識を覚えても使わなければ意味がないですから。
本書の1で基本的なことを理解して、2のレシピで覚えたことを実践してみるといった感じですね。
ここまで実践すると、タルトの生地はどんな違いがあったりだとか、色々な事がわかって、自分でレシピを考えてみたりできると思います。
なので、知識とそれを使ったレシピがしっかり載っているこの本はタルトをうまく作るのにとても役に立つと思いますね。
レシピ自体も写真付きで、細かく書かれているので、わかりやすいのでそこも良い所ですね。ただ一つだけ注意点があります。この後で少し深掘りしますが。
普段耳にしないような細かな技術が書かれている。
先ほどこの本はもともとフランスのパティシエの方が書いている本だとご紹介しましたが、パティシエの方が書いていることもあり聞いた事がないような技術などの解説が少しされています。
例えば”シャプロネ”などですね。これはタルトの生地の表面をチョコレートでコーティングする事でクリームなどが滲みないようにするテクニックなのですが、正直にいって僕はこの本を読むまで聞いた事がなかったので始めは「????」となっていました。
このように普段では知ることのないタルトを美味しくするための細かな技術も解説されているので、そういった所もいいですね。
タルト作り初心者がこの本を買うときの注意点2つ
ここまでみると、とても参考になるいい本ですが、注意点が二つあります。
1つ目は基本的に1つのサイズで作るレシピしか書かれていない事です。
というのもこの本では普通のタルトだと22cm型を使ったレシピが多いのですが、それ以外の大きさで作るときの分量が書かれていないので、レシピに乗っているサイズ以外で作る時は少し苦労すると思います。
もちろんタルトの型をこれから買う方や、後からサイズが合った型を用意できる人は大丈夫ですが、17cmサイズしかないっていう僕みたいな人は自分でレシピを調整する必要があるので、注意してください。
2つ目は乗っているレシピが本格的な事ですね。
この本に乗っているレシピは良くも悪くも本格的なものばかりなので、いろんな材料を用意したり、手間がかかったりします。もちろんその分味や正しい作り方を覚えるのにはとてもいいんですが、ちょっとした空き時間に作りたいという人やサクッと簡単に作りたいという人にはあまりお勧めできない点ですね。
美しいタルトの教科書のまとめ
この”美しいタルトの教科書 TARTE”をまとめると、これからタルトをを作りたい人、うまくタルトを作れない人などいわゆる初心者の方にオススメの一冊ですね。
タルトの基礎が学べる1章、2章。その基礎を使ったレシピの3章。細かな技術が解説されている4章。とタルトをうまく作れるようになるための要素が詰まっています。ただ本格的なレシピのみが乗っているので、手早く簡単に作りたいという方は向けではないと思います。知識を得るためだけでも十分だとは思いますが。
タルトを作る時間が充分に取れて、タルトがうまく作れるようになりたい人はいちど手に取ってみてください。